競歩 ベテラン山西利和が失格 パリ消滅で引退へ揺れる心境「代表漏れたら辞める気持ちでやってきた」

 ペナルティーが解かれ、再び歩き始めた山西利和(撮影・石井剣太郎)
 レース序盤、池田向希(1)らと競り合う山西利和(13)=撮影・石井剣太郎
 力強い歩きをみせる山西利和(撮影・石井剣太郎)
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 「陸上・日本選手権20キロ競歩」(18日、六甲アイランド甲南大周回コース)

 パリ五輪代表選考会を兼ねて行われ、男子は2021年東京五輪銀メダルの池田向希(25)=旭化成=が大会新記録の1時間16分51秒で2連覇を達成した。日本陸連の派遣設定記録(男子=1時間19分30秒)も突破し、パリ五輪代表に内定した。東京五輪銅メダルで世界選手権2度優勝の山西利和=愛知製鋼=は反則による2分間のペナルティーを受けた影響で失格となった。

 スタートから先頭に立ってレースを引っ張った山西だったが、競技中盤に歩型のペナルティーを受け、競技人生初の失格となった。「受け止めています」と肩を落とし「膝がうまく伸びなかったり。今回は浮きで警告をもらったが、つながっている部分はある。抑えきれず後ろに脚が流れていく感じ」と説明した。

 20キロでのパリ五輪出場の目はなくなり、今後は混合種目や別のレースへの挑戦も可能性をのこす。本人は「混合種目に歩型が悪い選手を出すのはよくないというのが正直な気持ち。能美大会(3月17日)もあまり考えていない。モチベーションがない部分は大きい」と話した。

 今後について「競歩選手は2、3月に負けたらその1年はしっかり鍛錬を積むという流れ」と説明、その上で、言葉を選びながら「18、19年くらいから、1回でも代表選考から漏れたら辞めるくらいの気持ちでずっとやってきたので、あの頃の自分にうそはつきたくない気持ちもある。でも、今ここで辞めるのもなっていう気持ちもあります」と引退の可能性も口にしながら揺れる心境を吐露した。

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