連覇の早田ひな 2年間の五輪選考終了に「こんなに苦しくて、こんなにしんどいものなのか」も決意「私と平野選手、シングルス頑張っていかないと」

 張本美和(奥)を下し優勝した早田ひな(撮影・吉澤敬太)
 笑顔で皇后杯を掲げる早田ひな(撮影・吉澤敬太)
 優勝した早田ひな(手前)に拍手を送る平野美宇(左)と木原美悠(撮影・吉澤敬太)
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 「卓球・全日本選手権」(28日、東京体育館)

 女子シングルス決勝が行われ、パリ五輪代表を決めている早田ひな(23)=日本生命=が、史上最年少優勝を狙ったジュニア女子2連覇の張本美和(15)=木下アカデミー=を4-0で圧倒し、2年連続3度目の優勝を果たした。

 日本女子の現エースが貫禄を示す圧巻のストレート勝ち。昨年11月の五輪選考会では不覚を取った新鋭を返り討ちにして、王座を守った。

 優勝インタビューでは「今は本当にすごくホッとしてます。張本選手には11月の選考会で負けていたので、今日もフルゲームのつもりで入っていた。今日も1ゲーム目とられるかという感覚から、このレベルになると1球1球の勝負になるので、目の前のことしか考えてなかったです」と、振り返り、「11月の選考会で初めて自分の卓球を変えてやってみて、今大会このレベルになるとなかなか出すのは難しいんですけど、自分で勇気振り絞ってやったプレーだったり、色んな選手が自分に勝つためにやってくるんですけど、その対応能力が自分自身今大会高かったかなと思う。自分自身卓球が好きだなと思いながら、1本1本1ゲーム1ゲーム、噛みしめてプレーしていた」と、胸を張った。

 夏の大一番に向けて「2年間に渡るパリ選考レースがこれをもって終了して。私はパリ五輪の金メダルを目標にやってきて、卓球クラブで卓球を始めた時に初めて岸川選手が五輪に出たのをみて、五輪に出たいと思って。それがこんなに苦しくて、こんなにしんどいものなのかってすごく感じたんですけど、私1人ではここまでこれなかった。私と平野選手はシングルスを頑張っていかないといけないですし、パリ五輪選考レースは終わったけど、ここから半年が本番。応援よろしくお願いします」と、語った。

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