右骨盤負傷の本田真凜、演技後に涙、去就を明言せずも「悔いはひとつもない」 SP44・42点で自己ベストに約20点及ばず

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(22日、ビッグハット)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、16年世界ジュニア選手権女王で9年連続エントリーの本田真凜(22)=JAL=は自己ベストを20点以上下回る44・42点だった。本田は21日、自身のインスタグラムで右骨盤に故障を抱えていることを明かしていた。

 冒頭の3回転サルコー、続く3回転ループ-2回転トーループを着氷し、最後のダブルアクセルもこらえ、転倒はなかった。骨盤の痛みを掲げた状態だったが、足替えスピンなども無事にこなした。演技後はホッとした表情で顔を覆って涙を浮かべ、氷を触ってあいさつした。キスアンドクライでは、両脇のコーチ陣から背中をさすってねぎらわれた。

 真凜は演技後「私の長いスケート人生の中で一番といっていいぐらい悪い状態だった。」としながらも「最後まで心を込めて演技ができた」と話した。演技後の涙の意味は「今回はギリギリまで(ジャンプを)ダブル(2回転)でやるべきか(考えた)。トリプル(3回転)で勇気を持って戦えたことを誇りに思う」と明かした。

 また、大学4年生の節目を迎えたた今大会を「特別な全日本」とSNSにつづったことには「今年は大学生として全日本最後。特別な思いあった。ここまで頑張って勝ち取った全日本。この状態の中でも攻める演技ができたと思うし、応援してくださった方にも自分の思いが届く演技ができてうれしい」と振り返り、「自分にありがとうという気持ち」と表現。「今後について話せることは今はない」としながらも「すっきりした気持ち。悔いもひとつもない」と強調した。

 本田は21日夜、自身のインスタグラムで「先日、練習中に右骨盤を痛めてしまい、不安な状況な今ではあるのですが、大学ラストイヤーという節目の年。今年も自分で掴むことが出来た全日本選手権。どうしても出場したいという気持ちが強く、少しでも良い状態で演技が出来る様、努めています」と投稿。「これまで何度も全日本選手権に出場し、全ての全日本が自分にとって特別でしたが、今回はより特別な全日本選手権になると思っています」と、大学4年で迎える大舞台への思いを込めていた。

 ◆本田真凜(ほんだ・まりん)2001年8月21日、京都市出身。5人きょうだいの3番目として生まれ、2歳でスケートを始めた。16年の世界ジュニア選手権で初出場初優勝、17年同大会は銀メダルを獲得した。16年全日本選手権はシニア勢に食い込み4位。趣味はカメラ。161センチ。

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