宇野昌磨は連覇ならず 堂々今季自己ベストで2位 「自分の力は出し切れた」19歳マリニンが異次元初V 4Aコケても世界歴代3位の高得点 鍵山は3位
「フィギュアスケート・GPファイナル」(9日、北京)
ショートプログラム(SP)2位で、連覇を狙った世界王者の宇野昌磨(25)=トヨタ自動車=はともに今季自己ベストのフリー191・32点、297・34点で2大会連続表彰台となる2位となった。SP首位の世界選手権銅メダリストのイリア・マリニン(19)=米国=がフリーも1位の207・76点、合計で世界歴代3位となる314・66点の異次元得点で逃げ切って、初優勝を飾った。
SP3位で、北京五輪銀メダリストの鍵山優真(20)=オリエンタルバイオ・中京大=はフリー184・83点、288・65点で初出場で銅メダルを獲得した。2年連続出場の三浦佳生(18)=オリエンタルバイオ・目黒日大高=は5位だった。
宇野は冒頭の4回転ループを決めると、続く4回転フリップ、トリプルアクセルも成功。中盤のトリプルアクセルのコンビネーションが1回転半の単発になるミスが出た。
後半は4回転トーループ-3回転トーループ、4回転トーループ、トリプルアクセルからの3連続ジャンプとまとめきり、リカバリーしてみせた。「なんとかやったなという感想が1つ目。比較的ジャンプ以外の部分がうまく体を動かしきれなかった部分はあるんですけど、でもしっかりと自分の力は出し切れた演技だったかなと思います。フォローに関してはコーチも喜んでくれていて、その姿勢が一番嬉しいと言ってもらえた。正直点数とか細かいところを狙うのも大事になってくると思うんですけど、まず自分の一番身近な人たちにどう納得、満足してもらえるかを一番大事にしたい、と今年は思っている。そこはすごくうれしかったなと思います」と、振り返った。
鍵山は冒頭のサルコーが2回転となってしまったが、続く4回転トーループからの3連続ジャンプを決めると、中盤のトリプルアクセル-ダブルアクセルのシークエンス、トリプルアクセルを成功。後半の3回転ルッツ-3回転トーループ、3回転フリップもしっかりと決めた。
マリニンはSPで成功させた冒頭の4回転アクセルで転倒したが、その後も4種類5本の4回転を組み込む超高難度構成をやり遂げた。




