引退表明の堀江翔太 日本のラグビーを支え続けられた理由とは 進化を止めなかった37歳

 ラグビー、リーグワン1部・埼玉の日本代表フッカー堀江翔太(37)が6日、今季限りでの現役引退を表明した。4大会連続でW杯に出場したベテランの素顔を担当記者が振り返った。

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 堀江はトレーニングを突き詰めた。昨年10月には24時間ウオーキングを完遂した。岡山県から広島県の約75キロを、トレーナーの佐藤さんと歩行。歩き方を修正しながら、体の仕組みを理解して12万歩以上を進んだ。

 佐藤氏が「今もなお向上し体を作ることを楽しんでいる」とたたえるように37歳でも進化を止めなかった。埼玉の飯島GMも「相当な努力」と大阪にあるパナソニックのトレーニング施設の砂場で、地道な足指のトレーニングを何度も繰り返す堀江に驚かされた。

 W杯の前に左膝の前十字靱帯を断裂した後輩の松田力也(埼玉)には、惜しみなく回復のノウハウを伝えた。24時間ウオーキングにも参加した松田は本大会で全試合に先発して、キック20本中19本を成功させた。「僕の知識が入って活躍してくれたのはうれしかった」と堀江。これからS&Cコーチとして、ラグビー選手のみならず世界に通用するアスリートを育成していくはずだ。(デイリースポーツ・ラグビー担当 知手健人)

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