謹慎処分の立大・上野裕一郎監督 予選会3日前に激震 10日にラジオで「選手を信じています」意気込みも 立大150周年企画展も中断に…

 立大陸上競技部の男子駅伝監督の上野裕一郎監督(38)のニュースサイト「デイリー新潮」による不倫報道を受け、11日、同大広報課の担当者がデイリースポーツの取材に応じ、上野監督が謹慎処分になったことを明かした。

 謹慎期間は10日からで、上野監督自身から「報道が出る」と報告があり、陸上競技部が「指導者として不適切」と判断した。チームは今後14日の箱根駅伝予選会に参加予定だが、上野監督は参加しない方針。

 立大は選手兼指導者として18年から招へいされた上野監督のもとで力をつけ、昨年10月の予選会で6位に入り、史上最長ブランクとなる1968年以来55年ぶりの本戦出場を決めた。大学時代は中大の選手として、社会人ではトラックで世界選手権に出場するなど、選手より速い“走る監督”として注目を集めた上野監督は胴上げで3度宙を舞い、「自分が胴上げされる日がくるとは。全部員のおかげ」と涙した。本戦では往路20位、復路16位の総合18位に終わっていた。

 10日に文化放送で放送された「柏原竜二の学ラン!」にインタビュー出演し、「まず出たことがうれしかったが、歯が立たないもどかしさ、悔しさがあった箱根駅伝でした」と振り返り、今季は個々の力を伸ばしてきたことを強調。予選会に向けて「昨年より最終調整のメニューをこなした人数は倍になっている。厚みはできた。あとは本番で出す力。慢心せずに、箱根のシード権を取るという次の目標は設定されている。そのためのレースだと忘れずに走ってもらえれば、13番以内では通過していくのかなと私は思って、彼らを信じています」と、手応えを示していた。

 立大は今年創立150周年記念展を行っており、7日からは「立教と箱根駅伝」をテーマにした企画展が開催されていたが、10日に「諸般の事情」により中断が発表されていた。

 ◆上野裕一郎(うえの・ゆういちろう)1985年7月29日、長野県佐久市出身。中学時代は軟式野球部に所属し、陸上競技は佐久長聖高から始めた。2004年に中大に進学し、4年連続で箱根駅伝に出場。3年時には3区で区間賞を獲得した。卒業後はエスビー食品を経てDeNAに所属。09年世界選手権5000メートル日本代表。18年12月から立大男子駅伝監督に就任した。183センチ、58キロ。

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