田中希実 800で今季自己ベスト圧倒V インフル明け疲労も問題なし「地力は確認できた」

 「陸上・全日本実業団対抗選手権」(24日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場)

 女子800メートルのタイムレース決勝は、東京五輪1500メートル8位入賞の田中希実(24)=ニューバランス=が2分3秒98の今季自己ベストで優勝した。女子100メートル障害決勝は12秒73の日本記録を持つ福部真子(日本建設工業)が13秒04(追い風2・0メートル)で2位。優勝は大松由季(サンドリヨン)で12秒97。

 疲労が残る中でも圧倒してみせた。田中はスタート直後は中盤で様子をうかがったが、2周目で先頭に立ち、そのままゴール。「2周目でいつものラストスパートを意識した。800メートルの選手に勝てたのはすごく自信」と手応えを示した。

 実は思わぬアクシデントに見舞われていた。17日のダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルは5000メートルで14分42秒38の好タイムで6位と奮闘したが、37度の発熱があったという。帰りの飛行機では39度に上がったため、「ちょっとおかしい」と病院に行くと、インフルエンザだったことが判明した。

 世界中を転戦していた今季、「どこにいるのかも全然分からなくて。今年はさすがに疲れてた」と苦笑い。体調が戻ったばかりだが、今大会には世界ロードランニング選手権(10月1日、ラトビア)で世界トップと戦うことを見据えて出場を決断した。「地力は確認できた」と大きくうなずいた田中。収穫を得て再び世界の舞台に臨む。

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