バレー女子日本 フルセット激闘の末ブラジルに惜敗 パリ五輪切符獲得は来年に持ち越し 関ら涙止まらず

 第1セット、ブラジルにスパイクを決められた日本(撮影・佐々木彰尚)
 第2セット、ブラジルにスパイクを決められた日本(撮影・佐々木彰尚)
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 「バレーボール女子・W杯、日本代表2-3ブラジル代表」(24日、代々木第一体育館)

 世界ランキング9位の日本は、同4位で東京五輪銀メダルのブラジルにフルセットの末、惜敗。今大会での24年パリ五輪切符獲得はならず、来年に持ち越しとなった。勝ったブラジルは五輪出場を決めた。

 第1セット、3-6となったところで、真鍋監督はタイムアウト。選手を落ち着かせると、6-6に。その後は主将・古賀のアタック、ブロックも決まり14-13と一時リードも奪った。だが、ここから4連続失点。ブラジルにペースを握られ、21-25で落とした。

 第2セットは、1-1から7連続ポイントを奪取。その後、ブラジルの猛追を受けたが、23-22から古賀が押し込み、セットポイント。山田のサービスエースで、セットカウント1-1とした。

 第3セットも互角の攻防となった。途中出場の石川、林らがポイントを重ね、21-21。古賀のスパイクが決まり、リードを奪った。だが、24-22から1点取りきれず、デュースに。ブラジルの執念に押され、25-27と崖っぷちに立たされた。

 第4セットは2-1から真鍋監督が相手のタッチネットの有無をチャレンジ。これが成功してリードを広げた。11-4から3連続失点したが、林のブロックなどで加点。和田、関のサービスエースも飛びだし、25-15で最終セットに持ち込んだ。

 勢いをつけたかと思われたが、15点先取の第5セットは立ち上がりに3連続失点。石川の奮闘で中盤に追いついたが、10-10から5連続失点。最後はブラジルの底力に屈した。敗戦が決まると、セッター関らは涙を流して悔しがった。

 主将の古賀は冷静に振り返り「この大会でパリ五輪切符を獲得するのが、今年最大の目標だったので悔しい。この大会で成長した部分もある。それを強みにしてパリで切符を取って、メダルを獲得できるよう頑張って行きたい」と前を向いた。

 ◆パリ五輪の道…バレーボールのパリ五輪出場枠は開催国のフランスを含めて12。今回のW杯では世界ランキング上位24カ国が8カ国ずつ3グループに分かれ、上位2カ国が出場権を獲得。逃した日本は来年のネーションズリーグ1次リーグ終了時点(6月17日の世界ランキング)で、すでに出場権を獲得している国を除くランキング上位5カ国に入れば出場できる。

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