貴景勝 復調アピール 7度目かど番も「優勝しか目指していない」「膝は理由にならないくらい良い」

 「大相撲秋場所」(10日初日、両国国技館)

 横綱審議委員会(横審)による稽古総見が2日、両国国技館で行われ、4年ぶりに一般公開された。両膝のケガで名古屋場所を全休し、7度目のかど番となる大関貴景勝(27)=常盤山=は大関、関脇陣と12番とって6勝6敗。復調気配をうかがわせた。腰痛で名古屋場所を途中休場した横綱照ノ富士(31)=伊勢ケ浜=は相撲はとらず。大関霧島(27)=陸奥=は17番で13勝4敗と好調をアピールし、新大関豊昇龍(24)=立浪=は14番とって7勝7敗だった。

 力強い貴景勝が戻って来た。相撲をとる稽古を再開したばかりながら、精力的に大関、関脇と12番。「一番一番集中してやろうと思った。上同士でとる機会が少ないので、いい日になりました」と、充実感をにじませた。

 膝にサポーターはなし。豊昇龍や若元春を一気に押し出し、霧島に豪快なすくい投げも決めた。「全然大丈夫。膝は理由にならないくらい良い。100%戦いに集中できると思っています」と言い切った。

 前回一般公開された2019年秋場所前の稽古総見は大関陥落直後。負傷休場明けで気迫十分に申し合いをこなし「意外と相撲がとれて、少し『やれるのかな』と思った」という。その秋場所では12勝を挙げ、大関に復帰。今回も同じ復活を目指す状況とあって「そういう意味で自分はケガ明けなんで、今日は良かった」と吉兆ととらえた。

 苦しんだ間に、2人の大関が誕生。意識は「全然なくて」と言いつつ、「ファンのみなさん的には、上が充実して優勝争いできたら盛り上がると思う」と期待は承知している。「大関は優勝しかないので。優勝しか目指していない」と宣言。「やってきたことを集中して出し切れれば問題ない」と語る姿に、自信がみなぎった。

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