バスケ男子日本代表候補合宿 シアトル出身・ホーキンソン感激「憧れのヒーロー」イチロー氏からもらったエール明かす

 バスケットボール男子日本代表候補が26日、都内でワールドカップ(8月25日開幕、沖縄ほか)に向けた合宿を公開した。主将は21年東京五輪代表の富樫勇樹(29)=千葉J=が務める。練習終盤30分を報道陣に公開。5対5で連係を確認し、大きな声を出し合って士気を高めていた。

 米国出身で2月に日本国籍を取得したジョシュ・ホーキンソン(28)=SR渋谷=は、米大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチロー氏(49)=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=と6月に交流。自身のエージェントを通じて、対面が実現した。イチロー氏からは「W杯頑張って」と声をかけられたといい、「夢がかなった瞬間だった」と興奮気味に振り返った。

 シアトル出身で、イチロー氏がマリナーズに移籍した時から大ファン。憧れの存在に会えるとあって、友人から贈られたオリックス時代のユニホームとイチロー氏の書籍を持参し、マリナーズのユニホームと合わせて計3つのサインをもらったという。「6歳の時から憧れのヒーローと会えて、本当にうれしかった」と笑った。

 日本代表最長身の208センチで、2月のバーレーン戦ではチーム最多の22得点10リバウンドと大活躍。トム・ホーバス監督も「3点シュートもパスもできる。判断がすごいいい。(NBAのニコラ・)ヨキッチに似てない?」と、比較に今季NBAでナゲッツを優勝に導き、ファイナルMVPにも輝いた男の名を挙げて絶賛する逸材だ。

 アジア1位で24年パリ五輪の切符が獲得できるW杯。世界ランキング36位の日本は、オーストラリア(同3位)、ドイツ(同11位)、フィンランド(同24位)と対戦する。日本の新戦力・ホーキンソンが“イチ流魂”を力に大一番を戦い抜く。

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