前日本記録保持者・サニブラウンは10秒59でまさかの最下位8位 無念「足が痙ってしまった」 坂井隆一郎が初優勝

 男子100メートル決勝、8位に終わったサニブラウン・ハキーム(左)。右は栁田大輝(撮影・中田匡峻)
 男子100メートル決勝、入場するサニブラウン・ハキーム(撮影・中田匡峻)
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 「陸上・日本選手権」(4日、ヤンマースタジアム長居)

 世界選手権(8月、ブダペスト)の代表選考会を兼ねて行われ、男子100メートル決勝は前日本記録保持者で、昨年の世界選手権ファイナリストのサニブラウン・ハキーム(24)=東レ=が10秒59でまさかの最下位8位に終わった。今大会で世界選手権(8月・ブダペスト)を決めることはできなかった。前回2位の坂井隆一郎(25)=大阪ガス=が10秒11(向かい風0・2メートル)で初優勝を飾った。

 サニブラウンはスタートから大きく出遅れると、中盤以降も伸びを欠いた。スタートのやり直しとなったこのレース。「最初のセットで(左)足が痙ってしまった。スタートラインに立っているので走らないわけにはいかなかった。練習では良かったが、セットして急にきた。コンディションに手を抜いたわけではないが、準決でもふくらはぎが痙っていた。あとがない試合でああなってしまってはよくない。日々の生活から見直して、いつでもいいコンディションで走れるようにしたい」と、振り返った。

 サニブラウンは今大会前、東レと4年間のグローバルパートナーシップ契約を締結し、新たな所属先になることを発表。気持ちを新たに今大会を迎えていた。

 今季は3戦目で国内初戦となった。予選は3組を10秒13(追い風1・2メートル)の全体トップで通過し、準決勝は2組を10秒26(向かい風0・6メートル)で2位通過していた。

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