宮田笙子がNHK杯2連覇 2月右かかと疲労骨折のエースが意地の逆転 2位岸、3位深沢、4位渡部までが世界選手権代表に内定

 世界選手権の代表に決まった(左から)優勝した宮田笙子、2位の岸里奈、3位の深沢こころ、4位の渡部葉月(撮影・吉澤敬太)
 段違い平行棒で演技する岸里奈(撮影・吉澤敬太)
 段違い平行棒で演技する宮田笙子(撮影・吉澤敬太)
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 「体操・NHK杯」(20日、東京体育館)

 世界選手権(9~10月、ベルギー)の代表選考を兼ねて女子が行われ、宮田笙子(18)=順大=が4月の全日本個人総合選手権との合計161・063点で2連覇を果たした。全日本2位から逆転した。全日本3位の岸里奈(15)=戸田市スポーツセンター=が0・1点差の2位、全日本4位の深沢こころ(21)=筑波大=が3位、昨年の世界選手権の平均台金メダリストで、全日本1位の渡部葉月(18)=筑波大=は跳馬の着地が乱れ、平均台でも得点を伸ばせず4位となり、上位4人までが世界選手権代表に内定した。

 日本エースの意地を見せた。宮田は今年2月に右かかとの疲労骨折が発覚。医者には「このまま続けたら体操ができなくなる」と告げられ、涙した。4月には「今もその言葉を思い出したら怖くて思い切って練習ができない。このまま治らなかったらどうしようと受け止めがたかった」と明かしていた。

 宮田は跳馬、段違い平行棒と安定した演技を続け、平均台で首位に立った。最終種目の床では、H難度チェソビチナも成功させ、連覇を決めた。

 試合後のインタビューでは「NHK杯が始まる前は正直、不安も少しあった。足の痛みとも相談しながらの練習で、なかなか練習を積むことができなかったんですけど、先月の全日本よりは自信をもって最後まで諦めずに演技できたかなと思います。(チェソビチナの)着地を決められたのが大きかった。去年、初めての世界選手権を経験して、自分がどれだけあの場でできるのか、緊張の具合も理解できたと思うので、今年はより自信をもって臨めるように、しっかり調整して、メダルを狙えるようにしたいと思います」と、語った。

 世界選手権の代表は5人。残る1人は6月の全日本種目別選手権を経て決定する。

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