横綱照ノ富士 復帰初戦の相手は正代 佐渡ケ嶽審判部長は復活期待「横綱らしい相撲を」
「大相撲夏場所」(14日初日、両国国技館)
取組編成会議が開かれ、2日目までの取組が決まった。両膝のケガによる4場所連続休場から復帰する横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)は初日に小結正代(時津風)、2日目に阿炎(錣山)を迎える。春場所を途中休場して今場所かど番の大関貴景勝(常盤山)は初日が阿炎、2日目は小結琴ノ若(佐渡ケ獄)が相手。春場所で初優勝して大関とりに挑む関脇霧馬山(陸奥)は初日に翠富士(伊勢ケ浜)、2日目は遠藤(追手風)と対戦する。十両以上では春場所で右膝を負傷して場所後に手術した小結若隆景(荒汐)が初日から休場する。
ついに横綱が戻って来る。取組編成会議後に電話取材に応じた佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「横綱らしい相撲を取ってほしい」と、照ノ富士の復活に期待した。4日の稽古総見での印象からも「だいぶ良くなっているんじゃないか」と回復を見てとった。下がった時の不安は指摘しつつ、序盤戦を鍵に挙げた。まずは過去10勝7敗の正代戦、同2勝2敗の阿炎戦で波に乗りたいところだ。
大関とりが懸かる霧馬山には「1回で決めてほしい」と希望。2桁勝利が昇進の目安となりそうだが、「そこが一番大事だと思う。10番以上の成績で千秋楽を迎えてほしい」と話した。また、かど番の貴景勝には「(総見で)テーピングなしで稽古が出来ていたくらいなので順調なのかな」と見解を述べた。





