引退のかなだい 限界だった高橋の膝「哉中ちゃんに我慢たくさん」 村元「膝を貸してあげたいくらいだった」【一問一答】

 花束を手に笑顔の高橋大輔(右)と村元哉中(撮影・棚橋慶太)
 膝の状態について話す高橋大輔。左は村元哉中(撮影・棚橋慶太)
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 フィギュアスケート・アイスダンスで、1日にともに現役を引退することを発表した“かなだい”こと村元哉中(30)、高橋大輔(37)組=関大KFSC=が2日、都内で引退報告を行った。

 2人の一問一答は次の通り。

 -今の気持ちは

 村元「すっきりしている。まだ実感はないけど、ついに競技生活を終えたんだなと感じている」

 高橋「言えなかった手前、発表できてすっきりしている。僕自身は新たなスタートがここから始まると思っている」

 -決断は

 高橋「引退を伝えたのは僕から。伝えた時期は、四大陸選手権(2月)に哉中ちゃんにお伝えし、世界選手権(3月)には引退することは2人の中で決まっていた。引退をするという気持ちで世界選手権に挑みたくなくて、いつもどおりの形で挑みたいと、発表は世界選手権後にしようとなった」

 -理由は

 「大きな要因は、僕自身の右膝が限界を感じたこと。パフォーマンスをする上では全然限界を感じてないが、競技レベルでパフォーマンスをするところで、特に今季はレベルをとる技術的な部分で僕自身の努力ではどうしようもないところまで来てしまった。それ以上求めていきたいが、体がついていかない。これで続けていっても成長という部分でやっていけないと、哉中ちゃんにお伝えした」

 村元「私は結成当初、まず2年スタートから初めていたので、いつ大ちゃんから引退すると聞かされても覚悟していた。話を聞いてもそっか、やっぱそうだよねと驚きはなかった。(自身は)限界はまだ感じていないが、これ以上に最高のパートナーはいない。まだまだ大ちゃんといろんな作品をつくりたいと思えたので、新しいパートナーを探すという思いはなかった。世界選手権と国別と両試合を終えて最高の演技ができたので今はうれしい。自分の中ではやりきった、ずっと目標にしてきた記憶に残る演技ができたので、次のステージが楽しみ」

 -ケガとどう向き合ったのか

 高橋「(右膝に)痛みが出て朝起きて足がつけないとか、リフトの練習は今日は無理だとか、プランどおりの練習ができないことがあった。哉中ちゃんに我慢してもらうことがたくさんあった」

 村元「ずっとそばで見ていたけど、時には歩けないこともあった。氷には乗るけど、ごめん、今日は滑れないということもあり、葛藤があったと思う。膝を貸してあげたいくらいだった」

 -今後は

 「哉中ちゃんが、競技会を続ける選択をせず、引退する選択をしてくれたので、“かなだいカップル”としてまだまだ(アイスショーで)パフォーマンスをやっていきたい。個人としても、スケートを軸にエンターテインメントに携わっていきたいことは変わらない」

 村元「まだ“かなだい”としてパフォーマンスをしていきたいと聞いた時、私にもその思いがあったし、新しいパートナーを探さないと決めていたので、これから大ちゃんといろんな作品をつくっていきたい。25年間スケートしかしてこなかったので、いろんなことにも挑戦したい、あと、大ちゃんが、哉中は一人でも見せられるスケーターだよといってくれてうれしかった。村元哉中として、表現者としてパフォーマンスしていけたらいいと思う」

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