フィギュアスケートのアイスショー「ブルーム・オン・アイス」が２２日、京都府宇治市の木下アカデミー京都アイスアリーナで行われた。女子で今年３月の世界ジュニア選手権覇者の島田麻央（１４）＝木下アカデミー＝が、ペアの“りくりゅう”こと三浦璃来（２１）、木原龍一（３０）組＝木下グループ、アイスダンスの“かなだい”こと村元哉中（３０）、高橋大輔（３７）組＝関大ＫＦＳＣ＝らと競演した。

　島田は黒を基調とした大人っぽい衣装で「Ｑｅｅｎｓ　Ｇａｍｂｉｔ」を披露。アクセルは転倒したが、ルッツ－トーループの連続技など５本の３回転ジャンプを跳び、高速スピンで観客を沸かせた。“りくりゅう”“かなだい”とともに受けた取材では、大舞台の経験豊富な４人に「試合など大事な日に感じる緊張やプレッシャーをどうしているか」と質問した。

　木原は「全く関係ないカードゲームなどをして、そちらに集中力を向ける」と今季２人で取り入れた方法を明かした。村元は「あめをなめたりガムをかむと（神経が）刺激される」と提案。また、若手時代に重圧に苦しみ「ガラスのハートと言われた」という高橋は、「それを通り越した。今は緊張している自分を『めちゃ面白いやん』と楽しむ。やってみて！」と勧めた。

　次々と助言を受けた島田は「ゲームして、ガムをかんで…全部やってみます！」と感謝。日本勢として史上最年少の１４歳で世界ジュニアの頂点に立った逸材は、大先輩からの金言を大きな刺激にしていた。