国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）のトーマス・バッハ会長が２８日、理事会後に会見を行い、昨年のウクライナ侵攻後、国際大会から除外されていたロシア、アスリートの復帰について「最も重要なのは、ロシアとベラルーシのパスポートを持つ選手が国際大会へ参加することがうまく機能しているということだ」と、強調した。

　ＩＯＣは今年に入り、除外方針を転換。「中立」の立場であることを条件に、両国選手の復帰を検討する方針を示した。

　２４年パリ五輪への参加可否については「適切な時期に判断する」とした一方で、「中立」の定義について、軍に関係がなく、戦争を積極的に支持しない個人のアスリートを推奨する方針を示した。団体競技や軍所属の選手は認められないことになる。