藤井直伸さん死去 バレー界に悲しみ広がる 石川祐希「笑顔、闘志、一生忘れません」西田「最後のお別れを」
胃がんのため31歳で亡くなったバレーボール男子東京五輪日本代表の藤井直伸さんへ、バレー界では悲しみの声が広がっている。藤井さんは昨年2月に自身のインスタグラムで「胃がんのステージ4」であることを公表。闘病生活の末、死去したことを所属するVリーグ1部の東レが12日に発表していた。
日本代表のエース・石川祐希(ミラノ)は14日、自身のインスタグラムを更新。「藤井さんと出会い、一緒にプレーできたことを誇りに思います」と書きだし「みんなに元気を与えてくれる笑顔、どんな時でも全力で気迫溢れる闘志、一生忘れません。今まで沢山頑張ってきた分ゆっくり休んでください。ありがとう。。。心からご冥福をお祈りいたします」と記載。「#心はひとつ」とも記した。
西田有志も14日朝、「昨日最後のお別れをしてきました。僕が代表初めての海外遠征の同部屋が藤井さんでした。1から全て面倒見ていただいて、藤井さんが試合で僕にトスを上げてくれたこと、僕が成長していく上で全て始まりは藤井さんでした。試合では必ずと言っていいほど、僕にトスをあげてくれて、すごく嬉しかったです」などと感謝を記した。
日本代表でともに戦った福澤達哉は13日、インスタグラムに「今日藤井とお別れをしてきました。共に日の丸を背負い、多くの難局を乗り越えたあの時と同じように、全身全霊で闘い抜いた顔をしていました。目を閉じれば、藤井の人懐っこい笑顔が浮かんでくる。これだけ人に好かれ、愛された選手はいないと思う。どんな状況でも気持ちを全面に出して闘う藤井の姿は一生忘れない」と、投稿。清水邦広も「何度も何度も奇跡を起こして乗り越えて みんなに勇気を与えてくれて ありがとう」などと思いをつづった。
21年に藤井さんとVリーグのベストコンビに選出された李博は、自身のツイッターで「本当に毎日練習に付き合ってくれてありがとう。あの時、藤井もめげずに付き合ってくれたからこそ自分史上最高のコンビネーションが出来たと思ってる」と、感謝。五輪で代表コーチだった全日本のフィリップ・ブラン監督はフェイスブックで「世界で最も美しいBクイック(速攻)を持っていた。東京五輪を目指すプロジェクトで重要な存在だった」と惜しんだ。




