２０２１年の大相撲秋場所後に現役を引退した元横綱白鵬の宮城野親方の引退相撲が２８日、東京・両国国技館で開催された。

　盛大でファンの感動を呼んだ断髪式。宮城野親方や三女・真結羽ちゃん（６）の感動スピーチを影で支えていたのは、紗代子夫人だった。

　白鵬が十両時代、大阪で出会い、０７年に約３年の交際を経て結婚。当時、紗代子夫人は２２歳の女子大生で、白鵬の番付は大関だった。

　４人の母となり、大横綱を支え続けてきた夫人。断髪式では涙が止まらなかった。「もちろんおめでたいことだとは思うんですけど、私は。でも寂しい気持ちの方が多くて、なんだか涙が止まらなかったです」。宮城野親方にかけた言葉を問われると、「お疲れさま、それだけです。いろんなことをしようとか声をかけようとか全部飛んじゃいました。胸が一杯になってしまって」と語った。

　一方で、今後はおかみさんとして、「今までは親方を支えるのが仕事だったんですけど、これからは親方だけでなくて、若い力士をしっかり育てて、強い子をたくさん育てたいですね」と抱負も口にした。

　長女の愛美羽さんは大横綱の子供ならではの苦悩も明かし、「まげがあると、パパと旅行に行くときとか、パパってばれちゃうときがあったんですけど、まげがないとパパってばれないので、いっぱい旅行に行きたいと思います」と笑顔。三女・真結羽ちゃんは「おもしろい。何かかわいい、若返った。まげがないからちょっと不思議」と笑った。