ラグビーリーグワン 昨季王者・埼玉が逆転で白星発進 長期離脱から復帰の松田力也がトライ
「ラグビー・リーグワン、埼玉22-19BL東京」(17日、熊谷スポーツ文化公園ラグビー場)
リーグワン2季目が開幕した。昨季王者の埼玉は逆転でBL東京に勝利し、白星発進を決めた。
昨季王者の埼玉はプロップ稲垣啓太、主将のフッカー坂手淳史、CTBディラン・ライリーら日本代表選手が先発に名を連ねた。昨シーズンの5月7日の東京ベイ戦で左膝前十字じん帯断裂を負ったSO松田力也は開幕スタメンで約7カ月ぶりの公式戦復帰。山沢拓也はリザーブに回った。
埼玉は前半から反則の多さが目立ち、自陣でのプレーが続いた。前半11分には相手ナンバー8リーチ・マイケルにトライを許し、PGも3本奪われる展開だった。だが、同20分には稲垣の力強いボールキャリーから最後はフランカー布巻峻介がトライ。相手に一時退場者が出た直後の同40分には坂手がトライを決め、12-16と点差を詰めて折り返した。
後半には復帰戦の松田が見せた。同15分。タックルを受けながら約25メートルを走りきり一時逆転のトライ。19-16とリードを奪った。キックでは精細を欠く場面があったが最後に結果を残し、同21分に山沢と交代した。
松田は左膝の手術を経て全体練習への完全合流は11月だった。日本代表10番の筆頭候補でもあったが、今季の代表活動は不参加だった。「あの舞台に戻りたいと思った。純粋にうらやましいと思った」。ジャパンでの定位置のはずだったところにはチームメートの山沢や21歳の李承信(神戸)が入り好プレーを見せおり、自身はこのリーグワンで完全復活のアピールが求められる立場で結果を残した。
19-19の同31分には山沢がPGを沈め、22-19と再びリード。昨季のリーグ戦でも5度の後半逆転勝利があったように今季の開幕戦も“逆転の埼玉”で勝ちきった。トップリーグのラストシーズンから含めた“3連覇”へ圧倒的な強さは健在だった。




