小平奈緒さん「今も夢のよう」引退レースから5日、今後は信州大特任教授に 都内で会見

 引退会見する小平奈緒さん(撮影・金田祐二)
 感謝の言葉の述べ涙をこらえる小平奈緒さん(撮影・金田祐二)
 スタートのポーズで笑顔の小平奈緒さん(撮影・金田祐二)
3枚

 スピードスケート女子で、22日の全日本距離別選手権(長野市エムウェーブ)500メートルを最後に現役を引退した小平奈緒さん(36)=相沢病院=が27日、都内で会見を開いた。

 22日の引退レースから5日。シックなスーツ姿で登壇した小平さんは「先日10月22日に、おかげさまで無事競技人生最後のレースを全うすることができました。数日たった今も夢のようで、毎朝ほっぺたをつねって、現実だったんだなと確認するような毎日です」とあいさつ。「あの空間に、私の表現できる全てを描けたと思いますし、何よりあの場に居た全ての人が、あの空気を創り出してくれていたと思うと、今も心が震えます」と振り返った。

 また今後については「相沢病院所属のまま、現在いただいている公演やイベントなどのお仕事をしながら、皆さんの近くで地に足をつけた活動をしていきたい」と話し「その1つとして、出身大学でもある信州大学から特任教授を拝命することになりました」と報告。一年生を対象にした、キャリア形成や健康科学に関連する授業科目の一部を担当するといい「早速1月に最初の授業を学生たちの前ですることになります」と明かした。

 続けて「これからは、慣れ親しんだ氷の上とは違い、慣れない舞台での活動が増えると思いますが、『知るを愉しむ』ことと『唯一無二の自己表現』という、これまでと変わらないテーマを引き続き探究したい」と、真っすぐに前を見据えた。

 小平さんは10年バンクーバー五輪団体追い抜きで銀メダルを獲得。14年ソチ五輪は500メートル5位、1000メートル13位。18年平昌五輪500メートルで金メダルを獲得し、1000メートルは銀メダル、1500メートルは6位。2月の22年北京五輪は、右足首のけがの影響もあり、500メートルで17位、1000メートルで10位だった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス