史上最長55年ぶり箱根駅伝決めた立大“走る監督”上野裕一郎監督が男泣き「胴上げされる日くるとは」
「箱根駅伝・予選会」(15日、陸上自衛隊立川駐屯地発、国営昭和記念公園着)
43校が参加し、第99回箱根駅伝(23年1月2、3日)の出場権をかけたレースが行われ、ハーフマラソンでの上位10人の合計タイムで10校が本戦出場権を手にした。大学時代は中大で駅伝などで活躍、社会人ではトラックで世界選手権代表などでも活躍した上野裕一郎監督(37)が指導する立大が、下馬評を覆し、6位で史上最長ブランクとなる1968年以来55年ぶりの出場を決めた。
突破を決めた歓喜の後、3度胴上げされた上野監督は号泣。「自分が胴上げされる日がくるとは」と、声を震わせながら涙をぬぐった。18年から選手兼指導者として選手たちを直接指導。選手よりも速い“走る監督”だった。「まずは私よりもチーム1人1人、全部員のおかげ」と、うなずいた。
スローペースで進んだ予選会で、積極的に前につけて、上位をキープし続けた。「去年の経験から前残りが大事だと思っていた。15キロまでは絶対に前にいる、その気持ちだけでついていったことが、レース展開に結びついた」と、策もはまった。
新たな歴史を創る戦いはこれから。指揮官は「ここで終わる大学ではない。シード、上位になっていけるように、浮つかずに謙虚にやっていきたい」と、今後を見据えた。
通過した大学は次の通り。
1位大東文化大 10時間40分39秒
2位明大 10時間41分41秒
3位城西大 10時間42分9秒
4位早大 10時間42分29秒
5位日体大 10時間43分34秒
6位立大 10時間46秒18秒
7位山梨学院大 10時間46分55秒
8位専大 10時間46分56秒
9位東海大 10時間47分3秒
10位国士舘大 10時間48分55秒