飛び込み・板橋美波が復活V「諦めないでよかった」女子歴代最高点に迫る好演技 国体

 表彰式で笑顔を見せる(左から)荒井祭里、板橋美波、金戸凜
 高飛び込みの演技を終え、優勝した板橋美波(右)を祝福する2位の荒井祭里
 板橋美波の高飛び込み
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 「栃木国体・飛び込み」(13日、日環アリーナ栃木)

 成年女子高飛び込みが行われ、世界選手権代表の板橋美波(滋賀・滋賀県スポーツ協会)が398・60で優勝した。2位には同代表の荒井祭里(兵庫・JSS宝塚)が、3位には同代表の金戸凜(東京・セントラルスポーツ)が入り、同代表表の榎本遼香(栃木・栃木県スポーツ協会)は4位だった。

 今シーズン一番のハイレベルな戦いだった。日本代表選手らが、審判員から10点満点の評価を得る演技を連発。水しぶきの立たないノースプラッシュを1人が決めれば、次に飛ぶ選手がノースプラッシュで返す。互いに実力を高め合うかのような好ゲームに、会場の声援は最終5本目に近づくにつれて、大きくなっていった。

 その大接戦を制したのは板橋。高難易率の技を武器に1本目からトップに立つと、その後も全ての演技まとめきり首位を堅守した。「優勝できるかどうか分からない状態だった。(自分が飛ぶより前に)聞いたことのない点数が出ていたので、これもう最後に決めたらかっこいいなと思った」と、満面の笑顔で喜びをかみ締めた。

 記録した398・60点は、自身が2015年に記録した日本女子歴代最高得点の404・20点に迫る点数。採点競技のため、国際大会と国内大会の点数の単純な比較はできないが、それでも昨夏の東京五輪の銅メダル相当。2016年リオデジャネイロ五輪後は網膜はく離や、足のケガに苦しんだだけに「今の自分にこんな点数を出せるのか。諦めないで良かった」と、復活の実感を込めた。

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