貴景勝 仕上がり順調 三番稽古で隆の勝13勝2敗圧倒 秋もみせる大関の貫禄
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大関貴景勝(26)=常盤山=が6日、都内の部屋で幕内隆の勝(常盤山)との三番稽古を行い、13勝2敗と圧倒した。先場所は千秋楽まで優勝を争って11勝4敗と、4場所ぶりの2桁勝利をマーク。2020年11月場所以来3度目の優勝を目指す秋場所へ、順調な仕上がりを披露した。
先月の夏巡業最終日を微熱で休場したが、新型コロナではなく、すぐに回復。以降は盆休みもなく「基本は稽古をやっていた」と体を動かし続けてきた。
先月5日で26歳に。まだまだ若い年齢でも、大関昇進から3年半がたち「体感では早いなと思う。体感的には、もう後半に差し掛かっているぐらいの感覚がある」と明かした。首などに爆弾を抱えながら務める大関の地位。「勝たなきゃいけないんで。そのために普段の過ごし方が大事になってくる。そういう意味でも早くなってきているのかな」。看板の重責を担う毎日が、時の流れを速めていると分析した。
秋場所では、17年に初金星を横綱日馬富士から挙げた。「うれしかった」という思い出も残る。大関の底力を示す秋へ。「初日が来たら勝手にスイッチが入りますよ」と、静かに牙を研いで待つ。