わたがし 雪辱王手 因縁の中国ペアから5戦ぶり白星「思い切ってやった」
「バドミントン・ジャパン・オープン」(3日、丸善インテックアリーナ大阪)
各種目の準決勝が行われ、混合ダブルスで世界選手権銀メダルの渡辺勇大(25)、東野有紗(26)組=BIPROGY=が、同金メダルの鄭思維、黄雅瓊組(中国)を2-1で撃破した。女子シングルスは世界選手権2連覇の山口茜(再春館製薬所)が、東京五輪金メダルの陳雨菲(中国)に2-1で逆転勝ちし、連覇に王手。男子シングルスは西本拳太(ジェイテクト)が世界ランク3位のアナス・アントンセン(デンマーク)をストレートで破った。
前週のリベンジを果たした。“わたがしペア”こと渡辺、東野組が、世界選手権の決勝で敗れた中国ペアを破った。過去2勝11敗と大きく負け越していた相手から5戦ぶりの白星を挙げ、渡辺は「細かいことをやっても頭がいっぱいになって、思うようにやられるだけ。思い切ってやった」と汗を拭った。
東野の積極的なレシーブで得点を重ねて、第1ゲームを先取。最終第3ゲームでは3度のマッチポイントの末に、渡辺のスマッシュで決着した。勝利が決まると2人同時に大の字となって、喜びを爆発。東野は「自分たちの攻撃の形に持っていくようにできた。先週は硬くなっていたけど、楽にレシーブする気持ちでできたのがよかった」と胸を張った。
因縁の相手から、わずか6日で勝利を挙げたが「1回勝ったぐらいで差が詰まったというのは、おかしな話。まだ差はある」と淡々と語った渡辺。決勝は世界ランク1位のタイペアと対戦する。初の頂点へ、気の緩みはない。





