元関脇・魁聖が引退会見「楽しい相撲人生でした」 今後は親方として指導
29日に現役引退を発表した元関脇魁聖の友綱親方(35)が31日、東京・両国国技館で引退会見を開いた。2006年秋場所で初土俵を踏み、現役生活は16年。「あっという間ですね。楽しい相撲人生でした」と晴れやかに話した。近年は膝の故障などに苦しみ、東十両11枚目で臨んだ名古屋場所も5勝10敗。秋場所で幕下陥落となり、引退を決めた。
ブラジル出身の日系3世で、同国出身初の幕内力士。幕内通算60場所で三役を4場所務め、敢闘賞を3回受賞した。「来るのが夢だった」という日本で成功し「三役まで上がれるとは思わなかった。相撲は自分の全てでしたね。本当に相撲に感謝してます」としみじみ。思い出の一番には、18年名古屋場所10日目の結びで当時大関の高安を小手投げで破った取組を挙げた。
今後は大島部屋の部屋付き親方として指導にあたる。ファン思いで優しい性格も愛された友綱親方は「相撲だけじゃなくて生活とか、ファンに対しての感謝の気持ちとか、そういうことを伝えていきたい」と抱負を語った。





