朝乃山に善戦の三段目勝呂「悔しいです」一瞬のチャンス生かせず

朝乃山(左)を果敢に攻める勝呂=ドルフィンズアリーナ(撮影・佐藤厚)
勝呂(左)を押し出しで破り、6戦全勝の朝乃山=ドルフィンズアリーナ(撮影・佐藤厚)
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 「大相撲名古屋場所・11日目」(20日、ドルフィンズアリーナ)

 6場所出場停止から今場所復帰した元大関で三段目の朝乃山は、勝呂(藤島)を押し出して6連勝とした。

 勝呂は19年の全日本選手権で3位に入り、昨年九州場所で三段目100枚目格付け出しで初土俵を踏んだ実力者。今場所もここまで5連勝していた。「相手は格上ではあると思うが、同じところ(三段目)にいる限り、勝ちにいかなきゃいけない。悔しいです」と声を絞り出した。

 突っ張りで朝乃山にに右差しを許さず、先に中に入って右を差す好機もあった。ただ、すぐにいなされて形勢逆転。「自分のペースで相撲を取っていればチャンスはあると思った。あそこまでいって持っていけないのは、まだまだ稽古も足りていない。入って形になったところで、少し満足してしまった。ああいうところが甘い。まだまだ全然弱い」と悔やんだ。

 元大関との対戦は貴重な経験。「自信になるところはある」としながらも「悔しいのが大きい」と最後まで表情が緩むことはなかった。

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