飛び込み 三上&金戸組が快挙 シンクロ板で日本初の銀メダル獲得 三上「リベンジ」

 銀メダルを獲得した金戸凜(左)、三上紗也可組の演技(共同)
 決勝の演技を終えた金戸凜(左)、三上紗也可組(共同)
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 「水泳・世界選手権」(3日、ブダペスト)

 女子シンクロ板飛び込みの金戸凜(18)=セントラルスポーツ、三上紗也可(21)=日体大=のペアが飛び込み日本勢史上初の銀メダルを手にした。男子高飛び込みの玉井陸斗(JSS宝塚)とアベック銀。今大会の日本勢は競泳、アーティスティックスイミングと合わせ、07年大会の過去最多に並ぶ13個のメダルを獲得した。

 それぞれの思いを抱えて挑んだ舞台で想像以上の結果をつかんだ。大学生2人のペアが日本勢最高となる銀メダルを奪取。2日の個人種目で表彰台をあと一歩で逃した三上は「リベンジは果たせた」と晴れやかな表情を浮かべた。

 昨年11月にコンビを結成。個人の技量が上の三上と組むことに、金戸は不安もあったと明かす。それでも「紗也可ちゃんのスタイルは絶対に変えたくない。自分が紗也可ちゃんになるぞ、くらいのつもりで」食らい付き、同調性を高めた。その成果を決勝で発揮。出番の前には「友だちのペットの話」(金戸)などをしてリラックスし、息の合った演技を5回そろえた。

 祖父母と両親が飛び込みの五輪代表として注目された金戸は3年前に右肩を痛め、衝撃の大きい高飛び込みから板飛び込みに軸足を移した。東京五輪出場を逃すなど「つらい2年間を過ごしたので、やっぱりうれしかった」と感慨。パリで親子3代五輪出場の偉業へ自信をつかんだ。

 金戸は「日本の飛び込み界でメダルを取るということの大きさは分かっている」と意義を強調。三上は「パリ五輪では2人で、さらにいい色のメダルを目指したい」と高みを見据えた。

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