三上紗也可が大技「5154B」に挑戦 メダル届かずも五輪見据え「いい経験」
「飛び込み・W杯」(4日、東京アクアティクスセンター)
東京五輪最終予選と五輪テスト大会を兼ねて行われ、女子板飛び込み決勝は東京五輪代表の三上紗也可(20)=日体大=が307・20点で6位に入った。榎本遼香(栃木県スポーツ協会)は8位だった。
期待も不安も乗り越えての6位だ。5本目、多くの女子は1回ひねりだが、三上は2回ひねる大技『5154B(前宙返り2回半2回ひねりえび型)』に挑んだ。入水がやや乱れ59・50と伸び悩んだが「決勝の舞台で披露できたのはいい経験」と今夏を見据えた。
19年世界選手権で5位。さらに上を狙うのは当然。「自分に期待していた」と三上は言う。しかし「無駄な気持ちが緊張を生んだのかな」。過度の重圧から、試合前には過呼吸に近い症状が出た。
目標のメダルには届かなかったが、万全でない中で大技にもトライ。国際大会の中止や延期が相次ぎ、心身ともに状態の維持に苦しんだ1年も乗り越えた。「大きな成果」と安田コーチ。五輪まであと3カ月、状態を整え、夢のメダルへ挑む。