ウクライナ出身の獅司 ロシア出身の狼雅に敗れて負け越し
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「大相撲夏場所・10日目」(17日、両国国技館)
唯一のウクライナ出身力士、東幕下7枚目の獅司(入間川)は、ロシア出身で同4枚目の狼雅(二子山)に敗れて1勝4敗となり、負け越しが決まった。もろ差しを許した後、左の小手投げを試みたがバランスを崩し、逆に相手の右下手投げで転がされた。
仕切り前に2人のしこ名と出身地がアナウンスされると、場内からは拍手も。2勝3敗とした狼雅は終止伏し目がちに勝ち名乗りを受け、花道を引き揚げた。2人ともリモート取材には応じなかった。
25歳の獅司はウクライナ南部のザポリジャ州メリトポリ市出身で、17年の欧州相撲選手権に優勝。18年11月に来日し、20年春場所で初土俵を踏んだ。
23歳の狼雅はモンゴルのすぐ北に位置するロシア・トゥヴァ共和国出身。14歳でモンゴルに移住後、15年に来日して鳥取城北高に相撲留学。3年時に高校横綱に輝き、18年秋場所で初土俵を踏んだ。