北京断念の紀平梨花が再起の新シーズンへ思い 右足首完治まだも「強くなれた」

 フィギュアスケート女子の19、20年全日本女王の紀平梨花(19)=トヨタ自動車=が8日、明治神宮外苑で行われたレッドブルによるチャリティーランニングイベント「Wings for Life World Run App Event」に登場した。

 右足首疲労骨折により昨年末の全日本選手権を欠場し、北京五輪代表入りを逃した。その後、公の場で発言することはこの日までなかった。右足首はまだ完治には至っておらず、この日のイベントでも走るのは自重。ただ、徐々に回復はしており、氷上ではジャンプ練習も再開している。「もう少しの辛抱。1番は精神面で成長できた。怪我を強くなったなと言ってもらえるシーズンにしたい」と、来季への意気込みを語った。

 昨年から指導を受けるブライアン・オーサーコーチにもスケーティングを中心に指導を受けており、フリー「タイタニック」のブラッシュアップも行った。「(怪我が)治りさえすれば、絶対に大丈夫と思っている」と、うなずいた。復帰戦は未定だが、来季は全日本選手権をまず目標にピークを合わせていく意向を示した。

 坂本花織が銅メダルを獲得した北京五輪については「日本人選手として、メダルを獲得するのはすごいことですし、普通に友だちとしてうれしい。勇気をもらった」と刺激受けたことを明かし、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けて「(自分は)ミラノというふうに考えることができた。ショックもありましたけど、次がある、全然挽回できる、スケーターとして色んな経験をして強くなれたと前向きに考えている」と、見据えた。

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