田中希実 日本人トップの3位も「ラスト100mのスプリントがまだまだ」
「陸上・織田記念国際」(29日、エディオンスタジアム広島)
女子5000メートルで、1500メートルの日本記録保持者、田中希実(22)=豊田自動織機=が15分23秒87で日本人トップの3位。レース中盤から外国人3選手とデッドヒートを繰り広げ、ラスト1周でスパートをしかけた。「ラストは日本人に負けない自信があった」と話したとおりの展開となったが、外国人との駆け引きや「ラスト100メートルのスプリントがまだまだ」と課題も掲げた。
シーズンインから毎週末に連戦を入れ、5日前の兵庫リレーカーニバルでは、スタート30分差の中で1500メートルと1万メートルに出場するなど、規格外の挑戦を続けている。世界選手権(7月、米オレゴン)、アジア大会(9月、杭州)が控える今季は「早めに仕上げないといけない。荒療治というかレースで刺激を入れる」と言う。
2日後の5月1日は木南記念(大阪)、3日は静岡記念でともに800メートル、8日はセイコーゴールデングランプリ(国立競技場)で1500メートルに出場し、その後は米国遠征を予定。「5月の方が走る」と、22歳のタフネス調整は続く。