伊藤美誠「実力で負けた」17歳木原美悠に完敗認める「0-4でもおかしくない」

 「卓球・アジア大会代表選考会」(10日、赤羽体育館)

 女子1次リーグA組で、東京五輪代表の伊藤美誠(21)=スターツ=は木原美悠(17)=エリートアカデミー=に2-4で敗れた。2勝1敗の2位で決勝には進めず、アジア大会(9月、中国・杭州)のシングルス代表は逃した。

 気鋭の17歳に屈した伊藤は“完敗”を認めた。序盤から相手のサーブに苦しみ、ラリーでも劣勢となった。2-2で迎えた第5ゲームを落とすと、最終ゲームも粘れず、ペースを握れないまま敗戦。「悔しい気持ちはすごくある」と肩を落としつつも、「木原選手はラリーで強くなって、サーブ、レシーブもよくて、トップと競う選手。その選手と対戦できて良かった」と相手の成長をたたえた。

 自身は敗れた3月のライオンカップ・トップ32、WTTグランドスマッシュ・シンガポール大会からプレーを見直して復調気配にあったという。「お互い本調子だったと思うが、(今日は)私が実力で負けた。木原選手は中国選手や早田(ひな)選手とか上のレベルで勝つ機会も増えて実力が上がっている。今日は2ゲーム取れたが、0-4で負けてもおかしくなかった。最終的には実力負けかなと。今日は(仮に)勝っていたら不思議という感覚だった」と相手に脱帽した。

 今後もパリ五輪代表を争うライバルとなる。不屈のエースは「もっと努力して練習して、木原さんにリベンジチャンスで勝てるように」と雪辱を誓った。

 ◆杭州アジア大会の選考方式 シングルス代表は、3月のライオンカップトップ32を制した男子の張本智和(IMG)、女子の早田ひな(日本生命)が既に内定しており、残りはあと1枠。今大会は男女各8人が2グループに分かれて総当たりの1次リーグを行った上で、各組1位同士が決勝を争い、優勝者がシングルス代表に決まる。1次リーグ各組上位2人は団体戦代表となる。

 ◆卓球のパリ五輪への道 日本協会は、24年パリ五輪代表選考に関して、世界ランクに準拠した従来の方式ではなく、国内代表選考会を重視する方針を採用。全日本選手権や世界選手権、五輪代表選考会、Tリーグなど、各大会ごとに独自のポイントを設定。今回のアジア大会代表選考会はポイントには含まれないものの、アジア大会本番のシングルスは優勝=80点など、今年の大会では最も高いポイントが設定されているため、重要な位置づけとなっている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス