五輪王者の大野、ウルフが代表落選 選考会欠場に鈴木桂治監督「若手と勝負見たかった」

 全日本柔道連盟は3日、福岡市内で強化委員会を開き、10月の世界選手権(タシケント)の男子代表を選出した。この日行われた全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)で優勝した東京五輪金メダルの66キロ級・阿部一二三(パーク24)、81キロ級・永瀬貴規(旭化成)ら8人を選出。一方、今大会をけがで欠場した73キロ級の大野将平(旭化成)、100キロ級のウルフ・アロン(了徳寺大職)の東京五輪金メダリスト2人は落選というサプライズ選考となった。

 就任後初の大一番に向けて、日本男子の鈴木桂治監督が“大ナタ”を振るった。東京五輪や世界選手権、直近のワールドツアーなど過去の実績も踏まえて、今大会は2位に終わった60キロ級金メダリストの高藤直寿(パーク24)は選ばれたが、けがを理由に欠場した大野、ウルフに関しては代表に選出しなかった。

 鈴木監督は会見で「大野選手の五輪2連覇は(選考に)大きなプラス材料だったことは間違いないが、(ライバルの)橋本(壮市)選手、原田(健士)選手とこの大会で戦うことが我々の大きな選考材料となっていた。世界選手権に向かっていく上で、この大会は若手と戦う五輪王者が見たかったり、五輪王者と戦う若手が見たいという非常に重要な大会。この大会に参加できなかったことは、選考するという判断はできなかった。ウルフ選手に関しても同様で、戦いの場に戻ってくることが大きな選考理由になる。この2名に関して代表に選出するという案は(強化委員から)出なかった」と説明した。

 世界選手権代表選考の規定上、今回の全日本選抜体重別選手権はあくまで選考大会の1つでしかないものの、新型コロナ禍で国内外の大会が限られている中、各階級の国内トップ選手や若手が一堂に会する今大会は“下克上”を可能とする唯一の場とも言えた。鈴木監督は選手責任者として競争をあおる立場を鮮明にした上で、「われわれは勝負の世界にいるので、(大野やウルフには)勝負の中での結果を見たかった。(今大会に)出場すれば代表になれるというわけではないが、まずは戦う姿、若手との勝負を見たかった」と、ライバルとの直接対決がなかったことを大きく評価したと示唆した。

 世界選手権男子代表は以下の通り。

 60キロ級=高藤直寿(パーク24)

 66キロ級=阿部一二三(パーク24)、丸山城志郎(ミキハウス)

 73キロ級=橋本壮市(パーク24)

 81キロ級=永瀬貴規(旭化成)、藤原崇太郎(旭化成)

 90キロ級=増山香輔(パーク24)

 100キロ級=飯田健太郎(旭化成)

 ※100キロ超級は全日本選手権(29日、日本武道館)後に決定

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