村岡桃佳 「金」3連発ならず銀メダル「自分の体やスキーの調整がうまくできなかった」

 「北京パラリンピック・アルペンスキー・女子スーパー複合座位」(7日、国家アルペンスキーセンター)

 村岡は前半の「貯金」を守り切れなかった。6秒以上の差をつけていたライバルのフォルスターに逆転負けし、「金」3連発はならず銀メダル。「得意ではない回転で、自分の体やスキーの調整がうまくできなかった」と悔しさをにじませた。

 前半のレースは会心の内容だった。同じスタート位置から出た前日のレースに比べて3秒以上速く「満足のいく滑り」と大きなガッツポーズをつくった。

 後半は技術系の回転。気温上昇で緩んだコースを硬化剤で固めた雪面に対応できなかった。エッジを利かせたターンができず、ポール間を滑り降りるたびにタイムをロスした。

 高速系2種目制覇の快進撃で全種目金メダルの期待が高まっていたが、可能性は消えた。女子は3日間レース間隔が空き、前回優勝した得意種目の大回転が11日に行われる。「連戦が続いて体的にも(疲れが)きているので、一度休んで気持ちと体をつくり直したい」。頂点に向けて、再び意欲をのぞかせた。

 ◆村岡桃佳(むらおか・ももか)1997年3月3日、埼玉県出身。4歳で横断性脊髄炎を患い、車いす生活となる。前回大会は滑降で銀、大回転で金など五つのメダルを獲得。冬季パラ3大会連続出場。昨夏の東京パラ陸上女子100メートル(車いすT54)にも出場して6位。

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