かど番の大関正代 コロナで味覚障害体験「全部バラバラ」「だしの香りわからない」
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大相撲の大関正代(時津風)が4日、都内の部屋で稽古後、電話取材に応じ、新型コロナウイルス感染で体験した味覚障害を明かした。
先月7日に受けたPCR検査で陽性が判明。喉の違和感で声が出にくくなり、38・2℃の発熱があった。熱は3日で下がったが「味覚が弱くなった」という。
味がしないわけではなく「塩分、苦み、酸味、甘みはわかるんですよ。でも、それが全部バラバラに来る。料理になると、特にだしの香りはわからない」。新型コロナ特有の症状に悩まされた。ただ、シンプルなハンバーガーなどは「すごい味がわかった」といい「食べ慣れているので、(味が)想像しやすい。助かりました」と振り返った。
初場所は6勝9敗と負け越し、春場所(13日初日、エディオンアリーナ大阪)は自身3度目のかど番となる。10日間の療養後、先月18日からまわしを締めて稽古を再開。現在も声がかれているものの、幕下と1日20番ほど相撲を取り、調整の遅れを取り戻そうと、普段より多めの番数をこなしている。「コロナにかかったというのを感じさせない相撲が取れたらいい。とりあえずは勝ち越しを目指していけたら」と前を向いた。