NFLカウボーイズ、球団幹部のセクハラ疑惑でチアリーダーに和解金2・8億円 米報道

 NFLの名門カウボーイズが、球団幹部のセクハラ行為を訴えたチアリーダーへ240万ドル(約2億8千万円)の和解金を支払った、と16日(日本時間17日)、米スポーツ専門局ESPN電子版が伝えた。

 同局が入手した資料と関係者の話によると、球団に申し立てをしたのはチアリーダーのメンバー4人。2015年に本拠地AT&Tスタジアムの更衣室で着替えているところを球団広報部上級副社長のリチャード・ダルリンプル氏が仕切り壁の影からスマートフォンを向けてのぞき見していたという。

 資料には同氏が警備員用のカードキーを使って更衣室裏口のドアから侵入したと記されているが、同氏は女性用更衣室とは知らずに入ってしまい、すぐに部屋を出たと球団に説明。また、同被告は同年に行われたドラフト会議の控室で球団オーナーの娘でもある上級副社長のスカートの中を盗撮したとして非難されたこともあったという。

 球団に32年間在籍し、今月退職した同氏は声明で問題視された行為について「私を知る人々、同僚、報道関係者は私がどのような人間であるかを知っています。訴えは非常に深刻なものであり、軽んじてはいけないことを理解しています」としながら「これらはいずれも誤りである。一つは偶然であり、もう一つは単純になかった。すべて数年前に調査が終わっており、私も全面的に協力しました」と、謝罪の言葉はなく、事実無根を主張。退職と容疑の関連性については否定したという。

 同サイトによると、チアリーダー4人はそれぞれ39万9523ドル27セント(約4620万円)を受け取ったという。

 カウボーイズは1960年にダラスに創設され、優勝5回を誇る名門。米国の象徴であり、世界で最も価値のあるプロスポーツチームとして知られており、米経済誌はその市場価値を55億ドル(約6352億円)と算定している。チアリーダーには過去に3人の日本人が在籍したが、事件当時は在籍していない。

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