宇田幸矢・戸上隼輔組が大逆転初V 男子ダブルス 森園とペアの張本、2冠はならず
「卓球・全日本選手権」(29日、東京体育館)
男子ダブルス決勝が行われ、昨年11月の世界選手権で3位の宇田幸矢・戸上隼輔組が張本智和・森園誠崇組を8-11、12-14、11-5、11-6、11-7で破る大逆転勝利で、優勝を決めた。
世界選手権でも対戦した2組による決勝戦。第1ゲームは11-8でものにした張本・森園組は、第2ゲームは激しい競り合いの末にものにした。第3ゲームは宇田・戸上組がポイントを重ねて取り返した。第4ゲームも宇田のバックハンドなど、積極的な攻撃で宇田・戸上組が取った。
フルゲームの接戦となり、最終第5ゲームは宇田・戸上組が7-3と先行。張本・森園組も粘ったが、及ばなかった。
宇田は大逆転勝利に「今日の2戦は本当に最初から苦しくて、我慢しながら戦っていたんですけど、最後の最後で、自分たちの良さが出たのかなというふうに思います」と語った。戸上は「世界選手権では勝ったんですけど、今回、相手も戦術を変えてくるだろうと2人で話し合っていたので、それが0-2という出だしの悪い結果になってしまったんですけど、そこから立て直すことができたので、よかったなと」と振り返った。
世界選手権で結果を残し、全日本も制した。宇田は「アジア選手権優勝から、世界選手権3位になって、すごいいい流れで、今回も優勝することができたので、今後、さらに、世界選手権3位になったんですけど、さらに上を目指してがんばっていきたいです」と語った。戸上は勝ち残っているシングルスへ向け、「明日は2冠目指してがんばりたいと思います」と決意表明をし、館内の拍手を浴びた。