12日に65歳を迎え、日本相撲協会を定年となる荒磯親方=元大関若嶋津、本名日高六男、鹿児島県出身、放駒部屋=が初場所3日目の11日、「今はただ相撲協会や支えてくれた方々に感謝しかない。いい相撲人生を送らせていただいた」と代表取材にコメントした。
元横綱初代若乃花が師匠の二子山部屋に入門し、1975年春場所で初土俵。82年九州場所後に大関昇進を果たした。浅黒く引き締まった体と精悍な顔つき、スピード感あふれる取り口で「南海の黒ひょう」の愛称で人気を誇り、2度優勝した。
今後は再雇用制度で「参与」として協会に残る。「相撲界の発展のため、貢献したい」と語った。