先場所12勝の阿炎 初場所も快進撃誓う 愛する妻子との新生活へ「頑張らないと」

 「大相撲初場所」(9日初日、両国国技館)

 先場所12勝を挙げて敢闘賞を獲得した前頭阿炎(27)=錣山=が7日、電話取材に応じ、愛する妻子のためにも快進撃を誓った。この日の取組編成会議で初日は宝富士(伊勢ケ浜)、2日目は千代翔馬(九重)との対戦が決まった。

 部屋で幕下力士らと連日15番前後の稽古をこなし「順調に準備はできている」と不安はなし。先場所は優勝の可能性が消えた後の千秋楽に敗れ、師匠から最後の気の緩みを指摘されたといい「そう思われないような、集中しきった相撲を取りたい」と意気込んだ。

 さらに発奮材料もある。ようやくかなう妻子との同居だ。20年7月に協会の新型コロナ対策ガイドライン違反が発覚。3場所出場停止などの処分に加え、部屋での生活を義務づけられ、新婚直後から別居が続いていた。

 同居の条件として自らに課していた「幕内での勝ち越し」を先場所クリア。初場所後に新居を決める予定で「一緒に住んだら、お正月も嫁さんや娘の誕生日も豪華にしてあげようかな」と思い描くだけに「頑張らないといけない」と力を込めた。

 一連の騒動を「本当に反省したし、自分がどうするべきかを考える時間をいただいた」と振り返った阿炎。協会や部屋、家族への感謝を口にすると、具体的な数字や番付の目標は掲げず「自分が頑張ることで恩返しできるのであれば頑張りたい」と決意を示した。

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