ニューイヤー駅伝の優勝旗“消えた” 管理する富士通が所在不明で謝罪

 今年元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で、12年ぶり3度目の優勝を飾った富士通は16日、優勝旗の所在が不明となったことを公表し、謝罪した。来年大会に向けて返還準備を始めた11月下旬に判明。紛失や廃棄、盗難の可能性も含めて調査したが、現在も発見されていない。富士通側はこの日、大会を主催する日本実業団陸上競技連合を訪れ、謝罪。2連覇を狙うチームは予定通り大会に出場する。

 元日の風物詩となっているニューイヤー駅伝の優勝旗が“消えた”。この日、富士通が公表。日本実業団陸上競技連合への謝罪後、都内で報道陣に対応した平松浩樹執行役員常務は「あってはならないことであり、責任を重く受け止めております。大変、栄誉なるものをお預かりしておきながら、こういった事態を招き、深くおわびを申し上げます」と頭を下げた。

 全長2メートル、旗の大きさは約1メートル四方の大旗はどこへ。富士通は来年大会へ向け、11月に優勝旗を日本実業団陸上競技連合に返還するための準備を始めたところ、所在不明が発覚した。都内の本社の総務部門でケースに入れて保管しており、最後に存在が確認されたのは6月12日。同社では6月以降に本社事務所のフロア移動を実施しており「紛失、誤廃棄、盗難等の可能性も含めて捜索、調査いたしましたが、現在も発見に至っておりません」と報告した。

 優勝杯は確認できている。警察には相談はしているものの、盗難かどうかは不明であることから、盗難届は出していない。平松常務は「間違って廃棄物と一緒に廃棄してしまった可能性も否定できない」とした。

 実業団連合からは遺憾の意が示され「歴代の優勝チームに誠意をもっておわびしてほしい」と要請された。現在、各実業団チームと連絡を取り、謝罪行脚の日程を調整している。

 また、連覇を目指すチームにも謝罪。「責任はすべて会社にある。選手は競技に集中してほしい」と大会には予定通り出場する意向を示した。弁償などについては「実業団連合さまとご相談の上で対応したい。当然、当社の負担になる」と話した。

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