体操 寺本明日香が現役続行を表明「現役だからこそ伝えられるものがある」26歳の決断
体操女子で、12年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪代表の寺本明日香(26)=ミキハウス=が13日、現役続行を表明した。この日、神奈川県川崎市で行われたイベント発表の会見に出席し、「体操を広める活動をしたい。現役だからこそ伝えられるものがあると思う。両立していけたら」と、語った。
寺本は昨年2月に左アキレス腱を断裂。懸命なリハビリを経て復帰し、東京五輪での3大会連続五輪を目指したが、惜しくも落選。同五輪には補欠として帯同し、チームを支えた。東京五輪が始まった時には「引退しようと思っていた。もうこれ以上は動けないって」という。ただ、時が進むにつれて「心の中にモヤモヤが出てきて。ちゃんとこれが最後っていう試合ができなかったので。このままフェードアウトしていくのかなって」と、現役続行に気持ちが傾いたという。先に引退した盟友の村上茉愛に伝えた時には「すごいね」と驚かれたという。
現時点で24年パリ五輪は「考えてない」。ただ、跳馬は大技「チュソビチナ」を武器に世界で戦えるレベルを維持したい考えだ。26歳の決断。サイクルの早い体操界は、年下の選手が指導者へとなりつつあるが「色んな刺激を与える存在になりたい」と、村上らの引退後、正念場を迎える日本女子の次世代とのつなぎ役となる覚悟を口にした。
この日、発表された04年アテネ五輪団体金メダルメンバーの水鳥寿思氏が手がける体操のエキシビションイベント「CRISTALLO」(来年2月20日、川崎)にも参加予定。選手としては来年4月の全日本選手権を目標に調整していく。





