柔道 高校生以下の「入れ墨」隠せば試合OKに 従来の原則禁止「時代に即しているのか」

 全日本柔道連盟(全柔連)は3日、理事会を開催し、高校生以下で「入れ墨」をしている選手について、シャツやテーピングで覆い隠せば試合に参加できるよう規定を見直した。従来は原則禁止だった。大会運営のルールを策定する過程で検討を重ねていたといい、高山健事務局長は「(入れ墨の選手が)試合会場に来てしまったときにどういう対応になるか。今は原則(参加)禁止だが、それは時代に即しているのか(と議論になった)」と経緯を明かした。

 高校生以下の「入れ墨」に対する扱いについて、全柔連は18年以降、全国中学生大会やインターハイなどの主要11大会で参加を原則禁止としていた。ただ、判断が各大会運営の裁量に委ねられていたこともあり、このたび大会運営マニュアルとして明文化する上で「入れ墨」の扱いを再考。試合参加への門戸を閉じるのではなく、入れ墨が露出しないようにすれば参加を認めることとした。

 海外では身体にタトゥーを入れている選手も多く、国際大会では柔道着から露出しているケースも目立つが、国際柔道連盟(IJF)は禁止していない。国際的な「入れ墨」への扱いも考慮したといい、高山事務局長は「五輪でも海外選手でかなり入れ墨が見られる。日本だけ独自というわけにもいかないのでは(との意見が出た)」と話した。

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