照ノ富士9連勝 苦手克服!難敵・高安を力と技で圧倒「まわし取れたので良かった」

 「大相撲九州場所・9日目」(22日、福岡国際センター)

 一人横綱照ノ富士が元大関の平幕高安を寄り切って初日から盤石の9連勝とした。過去10勝12敗だった難敵を力と技で圧倒。史上5人目となる新横綱から2場所連続Vへ第一関門を突破した。大関貴景勝が豊昇龍を押し出して全勝キープ。2人が譲らず首位を並走する。関脇御嶽海、平幕阿炎が勝ち越しを決め1差でトップを追う。

 高安得意の左四つでもがっぷり組めば照ノ富士の相手ではない。右上手にパワーを込め、引き付けると腰の重い元大関が棒立ち。26秒5で一蹴した。

 ともに大関時代、しのぎを削ったライバルだった。昨年7月場所の幕内復帰後は対戦4連敗。唯一の壁として立ちはだかる存在だったが直近はこれで4連勝。完全に苦手は克服し、もう敵ではない。

 「ちゃんとまわしを取れたので良かった。まわしを取らないと力を発揮できない。(相性の悪さを)気にしても仕方がない。できることを全部やるだけ」と自信があふれた。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「わざわざ相手の四つでね。まわしを取りたいから。考えましたよね。快勝じゃないですか」と戦略面に舌を巻いた。

 後半戦が始まり全勝トップで並ぶ貴景勝とのデッドヒートにも、照ノ富士はまだまだ余裕を感じさせる。すで年間最多勝も決定。今年71勝目で2014年白鵬の81勝以来、「70台」に乗せ、16年、稀勢の里の69勝をすでに上回る高勝率だ。

 新横綱から2場所連続Vなら大鵬以来、約60年ぶりとなる。「一日一番、集中していきたい」と揺るがぬ不動心。V6への進撃を止める者は見当たらない。

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