羽生結弦、五輪の可能性に竹内強化部長「選考の土台からは落ちない、4年前の経験ある」

 日本スケート連盟は17日、フィギュアスケートのGPシリーズ第6戦・ロシア杯(26日開幕、ソチ)にエントリーしていた羽生結弦(26)=ANA=の欠場を発表した。右足関節じん帯損傷の回復が遅れているため。羽生は同箇所の負傷のため、先週まで開催されていたNHK杯を欠場していた。

 羽生の次戦は22年北京五輪代表選考会を兼ねた、年末の全日本選手権(12月、埼玉)となる見込み。とはいえ羽生の全日本選手権に関する情報は、現在日本スケート連盟に「入っていません」(広報担当)という。

 北京五輪代表入りのためには、最終選考会である全日本選手権への参加は必須だが、過去に世界選手権大会3位以内に入賞した実績のある選手が、けが等のやむを得ない理由で全日本に参加できなかった場合は、けが等の事情の発生前における同選手の成績を上記選考基準に照らして評価し、大会時の状態を見通しつつ選考することがあると、追記されている。2度の世界王者の実績がある羽生はこの対象となる。

 万が一、羽生が全日本選手権欠場となった場合について、竹内洋輔フィギュア強化部長(42)は「選考の土台からは落ちないです」と説明。「前回の平昌の時も、NHK杯(の公式練習)で、クワドルッツでけがをして、欠場というのがありました。そういった4年前の経験もありますし、われわれとしてはしっかりと回復してくだされば、競技力を戻してくれると思っています」と話した。

 なお、羽生自身、3連覇の懸かる北京五輪挑戦はまだ明言はしていない。

 北京五輪の日本男子の出場枠は3。日本スケート連盟の定めた選考基準では、1人目は12月の全日本選手権(埼玉)の優勝者を選出。2人目は全日本の2、3位と、GPファイナルに出場した上位2選手、ISU公認のシーズン最高得点の上位3選手を対象に選考するとしている。羽生のGPファイナル(12月、大阪)進出は既に消滅した。

 3人目は、2人目の候補に挙がった選手から、全日本終了時点での世界ランク、五輪シーズンの世界ランクなどを考慮し総合的に判断するとしている。

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