日本代表ジョセフHC「全てで負けた」就任ワーストの55点差完敗 W杯南ア戦から5連敗

 就任ワーストとなる55点差負けを喫したジョセフHC
 後半、タックルされる松田(右下)(共同)
 アイルランドに大差で敗れたフィフィタ(左から2人目)、姫野(右端)ら日本代表(共同)
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 「ラグビー・テストマッチ、日本5-60アイルランド」(6日、ダブリン)

 世界ランキング10位の日本代表は敵地で同5位のアイルランド代表と対戦し、5-60で大敗した。2019年W杯1次リーグでは勝利したが、ホームでは8割超の勝率を誇る相手に10月23日のオーストラリア戦と同様にペナルティーを重ねた。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC=51)は「全ての部分で自分たちは負けてしまった」と厳しい表情。0-41の後半17分にはWTBシオサイア・フィフィタ(22)=花園=が意地のトライを決めたが力及ばず、「3戦全勝」を掲げて臨んだ欧州遠征で黒星発進となった。

 力の差は歴然だった。日本は最終的に9トライを許し、ジョセフHCが就任以降ワーストの55点差をつけられた。「かなり厳しい試合だった。全ての部分で自分たちは負けてしまった」。通用した部分はなく完敗を認めるしかなかった。

 前半だけで4トライを決められた。敗れた10月23日のオーストラリア戦でも14回と課題だったペナルティーもハーフタイムまでに8回。前半終了間際にはフッカー坂手がイエローカードを受けて2試合連続で一時退場者を出し、反則の多さは改善されなかった。

 19年W杯1次リーグと、39-31で辛勝した7月の前回対戦には不在だった通算100キャップのSOセクストンが先発するなど“本気”のアイルランド。キックを多用してくることが予想されたが、実際はパスを中心に組み立てられ、想定外の攻撃を受けた。

 セクストンを中心とした圧巻の攻撃にFB松島は「(予想と)真逆のことをしてきた。修正能力が今後大事になってくる」と柔軟に対応できなかったことも課題に挙げた。一方の攻撃面も自陣でのプレー時間が長く、「アタック自体ができていない」と得点は後半17分のフィフィタのトライのみだった。

 19年W杯準々決勝の南アフリカ戦から5連敗で、W杯フランス大会までは2年を切った。「(コロナ禍による強化の)遅れは取り戻していかなければいけない」とジョセフHC。欧州遠征は残り2試合。チーム強化も重視しつつ、結果も追い求める。

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