正代ら特別な思いでご当地の土俵 2年ぶりの九州場所へ

 秋場所で照ノ富士(手前)とぶつかり合う正代=9月、両国国技館
 オンライン記者会見で九州場所への意欲を語る松鳳山=1日、千葉県船橋市の二所ノ関部屋(日本相撲協会提供)
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 1日に新番付が発表された大相撲九州場所(14日初日・福岡国際センター)は2年ぶりの開催となる。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、東京・両国国技館で「11月場所」として実施。熊本県生まれの大関正代ら九州地方出身勢は特別な思いで、ご当地の土俵を待ちわびている。

 正代は昇進が昨年秋場所後のため、看板力士として初めて九州場所に臨む。控えめな性格の男が「他の場所よりも注目される。攻める相撲を取りたい」と気合十分。コロナ禍で帰省も難しい中、故郷は豪雨や阿蘇山噴火など災害に見舞われた。「相撲で何とか盛り上がってくれたらいい」と願いを込めた。

 2場所連続関脇の明生は奄美大島の鹿児島県瀬戸内町出身。両親は観戦を断念する見通しというが「落ち着いたら見に来てくれると思う。それまでいい成績を残していきたい」と成長を期す。

 福岡県生まれの関取は再入幕の37歳、松鳳山だけ。2015年には12勝3敗で敢闘賞とご当地場所は験がいい。「九州で開催してもらえることがありがたい。見ていただく方に元気を与えたい」と意気込む。同じく再入幕で熊本県出身の佐田の海は同県のPRキャラクター「くまモン」の化粧まわしを締めるという。

 長崎県出身の21歳、平戸海は晴れの新十両で迎える。幕下以下の九州勢からも「久々に親に見てもらえる」との声が多く聞かれる。故郷に錦を飾る決意で、各力士は鍛錬に励んでいく。

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