坂本花織 4位も2大会連続五輪へ光明「やっと全部はまった」鬼門のフリーを完遂
「フィギュアスケート・スケートアメリカ」(24日、ラスベガス)
女子フリーが行われ、SP4位の坂本花織(24)=シスメックス=がフリー144・77点、合計215・93点で4位だった。SP1位のアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)が4回転ルッツを決めたフリーも1位となり、合計232・37点でGP3勝目。他の日本勢では宮原知子(木下グループ)が200・51点で7位、横井ゆは菜(中京大)が174・07点で11位だった。アイスダンスは小松原美里、小松原尊組(倉敷FSC)が合計164・32点で6位だった。
結果はSPと変わらぬ4位でも、確かな手応えがあった。フィニッシュの前から、坂本の表情に笑顔が浮かぶ。10月上旬のジャパンオープンから近畿選手権、アジアンオープントロフィーの怒とうの4連戦。ハードな内容から失速が目立っていたフリー「No More Fight Left In Me」で、初めてすべてのジャンプを着氷。大きなミスなく滑りきり、「やっとこうやってジャンプが全部はまったのですごく嬉しいです」と、笑みが咲いた。
昨季の世界国別対抗戦でマークしたフリー自己ベスト150・29点にはまだ及ばないが、強行軍をこなした中でようやく光明が見えた。思えば4年前の18年平昌五輪シーズンも、代表争いに浮上してきたのはGP初表彰台、200点超えを果たしたスケートアメリカからだった。次戦は11月のNHK杯(東京)。「まだ伸びしろがある。次のNHK杯までにしっかり修正していきたい」。2大会連続五輪へ、元気娘に活路がみえた。