白鵬が5連勝 好調・逸ノ城を寄り切り!はやV争いは照ノ富士との一騎打ちへ

 逸ノ城(中央)を寄り切りで下し5戦5勝の白鵬。右奥は照ノ富士(撮影・佐藤厚)
 5連勝の白鵬
2枚

 「大相撲名古屋場所・5日目」(8日、ドルフィンズアリーナ)

 6場所連続休場から進退を懸ける横綱白鵬が好調の逸ノ城を寄り切りで一蹴し、初日から5連勝に伸ばした。200キロ巨漢の圧力を技能で鮮やか完封。相撲勘が不安視され、再起へのカギを握ると見られた序盤5日を満点内容で突破した。綱とりに挑む大関照ノ富士も北勝富士を小手投げで仕留め5連勝。全勝トップが2人となり、はや一騎打ちムードが漂う。大関正代は翔猿に押し出され、3連敗を喫した。

 圧巻の技能だ。白鵬は勝ち方を知り尽くしている。好調逸ノ城の当たりを警戒したか、3度目の立ち合いで上手を許した。だが焦らない。投げを打ちながら巻き替えてもろ差し。さらに腰を振って上手を切り盤石。200キロを難なく料理した。

 「おつかれさんです」。リモート取材では機嫌よく第一声。「不利な体勢になったけど何とかうまさでカバーした感じ」と、笑みを浮かべ振り返った。

 無傷5連勝の内容が100だ。馬力自慢をスピードで翻弄(ほんろう)すれば、4日目の隆の勝には背中を取られながら、曲芸技で逆転星。そして幕内最巨漢を完封した。

 「(逸ノ城は)重い力士だから、そこを突いて前に出た。少しずつ上がってきた。良くなってきている感じがします」と相撲勘への不安は5日で一掃。手術した右膝も、十分に持ちこたえている。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「いつも通りになってきた。(膝は)本人は気にしていないんじゃないか」と完全復調を感じた。

 進退場所で弟弟子らに生きざまを見せる。志願して付け人を務める十両炎鵬には、前日の劇勝後に「こうやって必死に相撲を取るんだよ」とハッパ。炎鵬は「一言一言が相撲につながる」と感激。横綱のすべてを吸収しようとしている。

 引退危機どころか、照ノ富士と一騎打ちのV争い。「一日一日精いっぱい頑張ります。またあしたも頑張ります」。締めの言葉に自信があふれた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス