逸ノ城 角界の元祖怪物、復活星 明生寄り切りで万歳3勝!三役3人撃破

 「大相撲名古屋場所・4日目」(7日、ドルフィンズアリーナ)

 西前頭2枚目の200キロ巨漢、逸ノ城が新小結明生を寄り切って3勝目(1敗)を挙げた。関脇御嶽海、大関貴景勝に続き、三役以上を3人撃破し乗り乗り。復調した元祖・怪物が5日目、2年ぶり横綱白鵬に挑み、金星を目指す。

 球界の怪物は引退したが、角界の「元祖・怪物」逸ノ城はよみがえっている。明生にもろ差しを許したが慌てない。0・2トンの圧をかけて巻き替え。盤石の寄りで仕留めた。

 成長一途の新小結をパワーと技術で完封。「迷わずに出たのが良かった。前に出られているのがいい。体が動いている」と納得顔。三役以上はこれで3人目の撃破となった。

 21歳時、幕下付け出しから所要4場所でスピード新入幕。本物の「怪物」だった。その新入幕の2014年秋場所、ざんばら髪でいきなり13勝を挙げて金星まで獲得。翌場所、関脇に昇進した。

 大関、横綱は確実と言われた大器が腰痛などに苦しみ低迷。昨年は十両落ちも経験した。師匠の湊親方(元幕内湊富士)は今年に入り、「もう1回、やり返そう」と弟子を諭し、立て直した。

 腰に負担の少ないメニューを師匠が考え、逸ノ城も毎日、黙々と2時間、四股を踏み、すり足で汗。「体重があるから負荷が違う。すぐ筋肉が付く」と師匠。周囲からも「体つきが変わった」と言われ、効果てきめんだ。

 さらに新入幕時の映像を師弟で何度も見た。「ざんばらの頃は圧力があった。もう1回、思い起こそう」と原点回帰に取り組み、番付を戻してきた。

 三役復帰へ闘志は満々。モンゴルから同じ飛行機に乗って来日した照ノ富士の大関復帰に「自分もしっかり」と、刺激を受ける。

 5日目は19年名古屋場所以来、白鵬に挑む。「久々の上位で横綱と最後の一番は楽しみ」と気合十分。2年前と同様、金星を挙げ、自信を確信に変える。

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