白鵬が名古屋場所出陣 宮城野親方が明言!進退懸けぶっつけ本番も気負いなし

 「大相撲名古屋場所」(4日初日、ドルフィンズアリーナ)

 6場所連続休場中の横綱白鵬(36)=宮城野=が1日、進退を懸け名古屋場所に出場することが決まった。師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が電話取材で明言した。手術した右膝の回復を含め心身とも充実。一方で実戦不足で、ぶっつけ本番の不安は否めない。復活か引退か-、史上最多44回優勝の横綱が背水場所に出陣する。

 初日3日前、師匠の宮城野親方が「出ます」と言い切った。退路を断ち、白鵬が出陣。6場所連続休場から再起を懸ける準備は整った。

 「徐々に上がっている。前の体に戻ってきた感じ」と師匠も太鼓判。3月の春場所、古傷の右膝負傷で途中休場。同場所中に膝の再手術を受け、5月の夏場所を全休。3カ月以上、黙々と筋トレ、四股など基礎で追い込み、体を鍛えてきた。

 衰えていたお尻回りの筋肉も今は張っている。師匠は「『足(膝)も痛くもない』と言っていた。ぶつかり稽古をやっていても威力はあります。ハンパじゃないくらいの当たり。吹っ飛びますもんね、みんな」と、パワー復活を断言する。

 横綱審議委員会からは「注意」決議を受け、名古屋場所を見て最終判断する意向が示されてきた。44回優勝の大横綱も結果が出なければ引退は不可避だ。

 師匠は「今回はもう完全に懸けているでしょう。本人はそれで精いっぱいやってダメだったらという感じは持っている」と、まな弟子の覚悟を代弁した。

 普段の表情も思い詰めることなく、明るいという。「元気がいい。逆に気持ちが開き直っている感じ。若い衆らと一緒にニコニコしているよ」と気負いのない様子を明かす。

 6月27日に東京から移動し、28日から愛知県豊田市の部屋で稽古を再開。幕内石浦、十両炎鵬らと実戦稽古も重ねてきた。心身とも充実の一方で部屋には軽量関取しかおらず、実戦勘への不安は残る。

 「まあ、どっちにしろ、取ってみないと分からないですから」と師匠。崖っぷちで臨む再起の道のりは決して容易ではない。

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